寒がり春さんのニューヨーク一人暮らし - A frozen Japanese living in Manhattan

寒がりなのに極寒のニューヨークに住むロースクール生(コロンビア大学)のブログです。

自分のロウソクの火をわけあうということ

フェイスブックで、シンガポールの友人が、

 

"When using one candle to lit another, the original flame does not diminish and the room gets brighter"

 

と言っていて、これ良い言葉だなと思いまして。ちょっとメモ的に書いてみます。

 

”ロウソクの火を他のロウソクにわけるとき、元のロウソクの火の炎は小さくなることなく、火を他のロウソクに灯し、部屋はより明るくなる”

 

 

 

クリスマスの時に大学近くの協会に言ったのですが、クリスマスの儀礼(そこは長老派の協会でした)の最後に(野次馬的なもので申し訳なかったのですが)神父のキャンドルからの火を一人一人に手渡されたキャンドルにつけていくことに。

 

人から人へとロウソクの火を移していく。

 

それは体験としてとても心に残るものでした。

 

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そうした原体験が、困っていたりする他の人たちを勇気付けたり、応援したり(empower)することに繋がっているのかなと思いました。

 

Amazon電子書籍リーダー”Kindle”も”火を灯す”という意味ですが、ここからきているのかな、もしかして(裏はとっていません笑)

 

日本に住んでいると、夏に花火する時に、花火の火を分け合ったりしますよね。

 

ひとしきり派手な手持ち花火で騒いだ後。

 

線香花火の火を分け合うのが個人的に好きだったりします。

 

パチパチと音を立てる花火。火球が落ちるまでの時間のながさを競ったりしますが。

 

そもそもそんなの一番最初に火をつけた人が早く落ちる確率は高い訳で、実はその競技に意味はあんまりなくて。火を分け合いながら、はしゃいでいた空間を惜しむ儀式みたいな意味合いも強いように思います。

 

実際、細くてヒョロヒョロ風にたなびく線香花火の火を分け合うには、相手と結構接近しないとうまくいかないもので。

 

しゃがみながら、少し浴衣の女子と顔が近づいたりすると、無性にドキドキしたことを思い出します。またたく花火の火に照らされた横顔が綺麗だなとか。

 

と話がだいぶ飛びましたが笑。

 

これがパンやどら焼きだと自分の取り分が減るからって話になりますが(ドラえもんのび太が、栗饅頭を取り合ってバイバインを使ったように)、ロウソクの話に例えるとなんとも心に沁みるなぁと思った話でした。

 

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